小説についてゆるゆると

小説やラノベについての感想(紹介)を綴っていきます

黒祠の島 感想

こんにちは。本の虫です。

今回は小野不由美先生の著作、「黒祠の島」の感想です。

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最近はラノベばっかり読んでいると2個前の記事で言っていましたが、

果たしてラノベばっかり とは

以下、ネタバレ注意



邪教が信奉されている島で起こった殺人事件。

主人公がそれを追っている内に、過去にも存在する奇異な事件が発覚していき……

辿り着いた答えとは。

舞台は現代国家からは存在を否定された邪教が未だに根付いている島。 (1980年代ごろ?)

殺人があったとしても、ある条件が揃えばそれは「神サマ」の裁きだとして、不問に付す。その考えが島民全てに浸透しており、警察の手も届かない。

私の書いたあらすじでは、どこにでもある小説じゃないかと思うでしょう。

しかし、邪教―作中では黒祠と呼ばれている―の存在が、この作品を一癖も二癖もあるものに仕立て上げています。

それこそ、宗教に絡めたようなミステリは腐るほどありますが、ここまで宗教性と犯行ロジックを高いレベルで組み合わせた作品は初めてでした。

私はミステリでは、断然クローズドサークルが好きなのですが、偶然出会ってしまいました。

というか、最初はミステリだとも思っていなかった

いやあ、あの本のあらすじ読んだらホラーかなあと思いますよ、本当に。

オチ、というかまあいわゆる犯人に関しては、賛否あるんじゃないかなあ。

私は否定派です。

今回はこんなところで。